とある国の教会

Novel-ともだちの唄

【序章】

  ――その日、とある国の教会に、各国の王が集められた。

  美しい装飾で彩られた王族会議室には、人間族、長寿族、竜族、精霊族と、国のみならず種族の長たる者が一堂に集められ、様々な言い争いを繰り広げていた。
  突如、机を叩く音が論争を止めた。そのまま、手をついて立ち上がった老人が、向かい側にいる別の王に叫んだ。

「何故 貴様ら人間共は生き物を狩り、それを得体の知れぬ者に売るのだ!?」

  その問いに対し、相手の王は淡々とした口調で答える。

「これも、生きるためには必要なことなのだ。生き物を狩ることで糧を得て、我々は生き長らえている。
 長寿の貴公らにはそれが分からぬと言うのか?」
「しかし、確かに、あなた方のやり方は間違っています。
 野生の生き物でも、成熟した者なら他者に命を譲る覚悟もあるでしょう……
 しかし、幼い子供にまで手にかけるとは、とても看過できません」

  老人の言い分を肯定するように、若々しく美しい女性が口を挟んだ。彼らの行いに対し、はっきりと嫌悪を示しながら。老人は、ここぞとばかりに声を荒げる。

「そうだ! 私が気に入らぬのはそこだ! 何故弱き者達を狩るのだ!
 そして、その狩った者達は一体どこへ……」

「もうよい……」

  低く静かな一言が、老人の声を止めた。
  声どころではない。彼は動くことすらできなくなっていた。その場の空気が、氷のように冷え、張り詰めていた。特別な魔法などは何も無い。ただ、恐ろしいまでの威圧感が、ある一点から発せられていた。
  全員の視線の先、机の一番端にいる者が両手を合わせながら深いため息を吐いた。そして、先程と同じようにゆっくりとした口調で話す。

「お前達、人間族が行っていることは、分かった。それは、他の生き物を狩るということ。
 つまり、我々竜族も、その対象になり得るということだな」
「白雲竜殿!」

  老人が、彼が言わんとする、最悪の言葉を予想してしまった。慌てて声を上げようと、もう遅い。

「お前達が、狩りを続けると言うならば……我々竜族は、この世界に干渉しない」
「白雲竜様、それは……」

  口々に自分の名を呼ぶ声が上がる。彼は、その一切を無視し、立ち上がった。
  それは、もうこれ以上の議論の余地は無い、ということ。
  部屋を出る間際、彼は人間の王に目を向けた。静かだが、激しい怒りの籠った目を……。

「我々竜族は、人間共との契約を打ち切らせてもらう」

  本日は雨天。雷鳴が鳴り響く中、王族会議が答えを下した。
  この日、文字通り、世界の部族が分裂した――

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